こんにちは!福岡相続サポートセンターの杉山です。
早いもので今年も残りわずかとなりました。今回は先日私が参加したある勉強会の内容について話します。
勉強会のテーマは「「事業承継におけるリーダー人材育成」という内容で、中小企業の次世代後継者をいかに育成するかという内容です。参加者は主に経営者やコンサルタント業に従事している方々です。
今、日本の中小企業の後継者不足による廃業が増えていることを、耳にすることもありますが、主な原因は優秀な後継者が育っていない(または、いない)ことが要因といわれています。後継者が育っていない理由の一つとして経営者による育成不足と言われています。育成の仕方が分からない、昔ながらの力ずくでの育成など時代の変化と育成方法が合っていないことが主な理由です。
その中でも、多い育成手法として「テーィチング」手法が多いそうです。ティーチングは主に指示・指導方式でいわゆるトップダウン方式です。時にはトップダウンも必要ですが、弊害もあり、指示待ち人間が育ってしまう傾向があり、自分で考えることが苦手になるそうです。そこで、今取り入れられている育成手法として、「コーチング」手法を取り入れる企業が増えています。コーチングとは質問など問いかけることによって学びを得てもらうことです。 コーチングでは基本的に本人に気づいてもらうことが重要なため、一方的なアドバイスは行いません。つまり、双方向のコミュニケーションを大事にし、自主性を重んじる育成方法です。コーチングの目的とは「組織の生産性向上」ではなく「個人の能力の醸成」であると言われ。つまり、「コーチングによって醸成された個人の能力」が結集し、その結果として「組織の生産性向上」があると考えられています。育成する側が、個人の特性を理解し、得意としている部分を育て伸ばしていくことで、自信がつき物事を前向きに取り組むことができ、結果、組織も個人も成長していくということではないでしょうか。
決して、ティーチングが悪いわけではなく、コーチングとのバランスだと思います。勉強会では、そんなコーチングを取り入れて組織の活性化に繋がった企業の代表の話もあり、私も多くの気づきがありました。今回、学んだことを後継者育成で悩んでいる経営者の方へ伝えていけたらと思います。